読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

好きなことを仕事にするということ はてなニュースの最近の取り組み

こんにちは! はてな編集部の青木です。2015年に入社して以来、はてなニュースはてなブックマークの編集業務を担当しています。

前回は飯塚がはてなブックマークの「特集」についてご紹介したので、今回ははてなニュースで私が最近取り組んでいることをお話ししようと思います。

はてなニュースは、ネット上で話題になっていること、これから話題になりそうなことを中心に取り上げるはてな初のWebメディアとして2009年に始まりました。当初は「はてなブックマークで注目されていることを外へ発信していく」という目的もあったので、2014年までは「はてなブックマークニュース」という名称で運営していました。

オープンから7年目を迎えた現在は、3代目編集長・飯塚のもと、はてな本社がある京都のニュース編集部から日々記事をお届けしています。

はてなニュースでは、基本的に「ネットで注目されていること」「これから話題になりそうなこと」を記事にしていますが、近ごろは「編集者が気になっていること」を紹介する機会も徐々に増えてきました。編集者それぞれが「これが好き!!!!!」と思ったコンテンツをどんどん出しています。

「そんなに好きなんだったら、仕事にすればいいんじゃない?」

最近のはてなニュースでは、これまであまりなかったエンターテインメント系の記事、特に舞台にまつわる記事がじわじわと増えています。実はこれこそ、私が今最も「好き!!!!!!!!!!!!」と叫びたいコンテンツの一つ。この良さをもっと多くの人に知っていただきたい! と心から推しているジャンルなんです。

はてなニュース「カルチャー」カテゴリ

はてなニュース「カルチャー」カテゴリから。最近は舞台にまつわる記事が充実しています

今から約3年前に初めて劇場でテニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)を見て、一瞬にして心臓のど真ん中を撃ち抜かれてしまって以来(語りだすと1日中かかってしまうので、ここから3年間の歩みは端折らせていただきます)すっかり舞台のとりこになってしまった私。周りの編集スタッフにも常々「2.5次元ってすごい、びっくりするくらい面白い……舞台は最高……」と語り続け、いつの間にか年間の観劇回数が年間の休日日数(およそ120日)を超えるほどどっぷりとはまっていく日々……。

そんなある日、毎日のように普及活動に勤しむ私を見た上司が「そんなに好きなんだったら、仕事にすればいいんじゃない?」とアドバイスをくれました。目の前がパッと晴れたような瞬間が訪れました。好きなことを仕事にできるかもしれない?

最初は好きすぎるがゆえに仕事として触れてはいけないのでは……という謎めいたためらいもあったのですが、ネット上の話題を取り上げるだけでなく、編集者の得意とする分野を掘り下げていくことは、これからのはてなニュースの強みになるのかもしれないと思いました。

そして勢いに乗るまま制作会社にメールを送った結果、公演やゲネプロ(関係者・マスコミ向けに公開される本番前の通し稽古)取材の案内をいただくようになり、仕事としても“現場”に足を運ぶようになったのです。

“まだ知らない人”にこの熱量を届けたい

これまでのはてなニュースはこうしたエンタメ現場と縁遠いメディアだったので、とにかく目に入るものすべてが新鮮でした。慣れない場所に飛び込んでいくのは勇気がいりましたが、それでも「この魅力を、たくさんの人に届けたい」という思いの方が勝っていました。同時に、見る人を熱狂させる制作の裏側をのぞけること、自分がその場に仕事として参加できていることに心が震えました。

取材の際に記者が身に着けるプレスパス

取材の際に記者が身に着けるプレスパス。自席にある照明よけに飾っています

ゲネプロに限らず、撮影が可能な現場ではライターとカメラマンに分かれて参加するというメディアが多い中、はてなニュースでは取材・執筆・撮影のすべてを私1人で担当しています(写真のレタッチは弊社デザイナーにお願いしています)。

写真は多いときだと1公演につき2,000枚以上撮っているのですが、ほとんどの場合、記事に載せられるのは5〜10枚程度。さらに、写真を撮っているとステージを直視することが難しく、取材中はほぼファインダー越しでしか公演を見たことがありません……。

しかし、きちんと公演を見て、読者に伝えることこそ大事な「仕事」。最初は手探りでしたが、プライペートでよく舞台を見ているということもあり、次第に見どころや、ここを押さえるとより伝わりやすいだろうというポイントがつかめるようになってきました。

記事を書くときに心掛けているのは、なるべく舞台について知らない人にも響くように、ということです。ファンの方たちに届けたいという思いももちろんありますが、「好き」なこととはいえ、名刺を持って赴いている以上、私が取り組んでいるのは「仕事」です。はてなニュースの編集ライターとして、なぜこれが盛り上がっているのか、どう面白いのかをまだ知らない人に伝えたいという思いが強くあります。

「好き」で身に付けた自分自身の感覚と、「仕事」で培った編集者としてのスキルを組み合わせて、舞台の面白さと熱をより広げていければと考えています。

これからも「好き」を生み出すきっかけを

舞台取材を始めたころは不安もありましたが、想像以上に多くの方が読んでくださり、感想もたくさんいただけて本当に嬉しく思っています。

記事への反応を見ていると、「これってこの人が演出だったの?」「音楽担当ってこの人だったんだ!」など、意外なクリエイターが携わっていることに驚かれる方も多いようです。こうした“意外さ”から舞台に触れる読者の方を見ていると、「まだ知らない人に向けて知ってもらうきっかけを作りたい」という私自身の目標も達成できつつあると感じます。

「はてなニュースの舞台記事は熱い」というコメントを見たときは胸がいっぱいになりました。舞台ファンの方にもTwitterなどで「いい記事」と言及していただけるとほっとします。やはりファンの方に喜んでもらえるのも、とても嬉しいです。

好きなことを仕事にしていると、とてもシンプルですが、毎日が楽しいです! どんな挑戦をしていこうかと考えることそのものにわくわくします。舞台制作の裏側は、想像していたよりもずっと情熱的です。その裏側に触れている編集ライターとして、コンテンツが生まれていく過程をできるだけ分かりやすく読者の皆さんにお伝えしていきたいと考えています。これからは舞台のみならず、面白い世界をどんどんのぞいていけたらと思っています。

私が以前書いた記事のはてなブックマークのコメント欄に「知らなかったけど、読んだら好きになってしまった」という感想がありました。もう数年前のことですが、誰かの「好き」を生み出すきっかけを作ることができたのだと、自分の仕事に初めてやりがいを感じた瞬間でした。

まだまだ未熟な部分もあり悔しい思いをすることもありますが、こうしたコメントを読んでいると、よし、頑張るぞ! とまた前を向くことができます。

はてな編集部はもちろんですが、はてなという会社には「好きなことを好きだと表現する人を応援していこう」という土壌があると思っています。これは社員だけでなく、サービスを利用していただいているユーザーの皆さんに対してもそうです。

好きなことがもっと好きになれるきっかけ、これから好きになれそうなことが見つかるきっかけを、はてなニュースでは今後もお届けしていきたいと考えています。


はてなでは編集者を募集しています

hatenacorp.jp